Torrentの利用を検討している中で、
「VPNを使った方が安全だと聞いたけれど、本当に必要なのだろうか」
「たくさんのサービスがあって、どれを選べばいいか分からない」
といった疑問をお持ちではないでしょうか。
Torrentは便利なファイル共有の仕組みですが、同時にプライバシーやセキュリティに関するリスクも存在します。
そこで活用したいのがVPNです。
今回はTorrentでVPNを利用するメリットと、おすすめのVPNサービスについて解説していきます。
TorrentにVPNを利用するメリット
Torrentを利用する際にVPNを導入することには、主に3つの大きなメリットがあります。
- IPアドレスを隠せる
- ISPのアクセス制限を回避できる
- 意図しない法的問題を回避できる
IPアドレスを隠せる
TorrentはP2Pという仕組み上、ファイルを共有している他のユーザーに対して自分のIPアドレスが公開されてしまいます。
IPアドレスはインターネット上の住所のようなものであり、第三者に知られることで、個人を特定されるきっかけになる可能性があります。
しかし、VPNを利用すると、通信がVPNサーバーを経由するため、あなたの本来のIPアドレスの代わりにVPNサーバーのIPアドレスが表示されます。
これにより、身元を特定されるリスクを大幅に軽減し、プライバシーを保護しながらファイル共有を行えます。
ISPのアクセス制限を回避できる
インターネットサービスプロバイダ(ISP)によっては、TorrentのようなP2P通信を検知し、通信速度に制限をかける「帯域制限(スロットリング)」を行うことがあります。
これは、ネットワーク全体の負荷を分散させるための措置ですが、利用者にとってはダウンロード速度の低下につながり、ストレスの原因となります。
VPNを使うと、あなたのインターネット通信全体が暗号化されます。
このため、ISPは通信の内容がTorrentであると判別することが困難になります。
結果として、帯域制限を回避し、本来の通信速度を維持したまま快適にTorrentを利用できる可能性が高まります。
意図しない法的問題を回避できる
Torrentで共有されているファイルの中には、著作権で保護されたコンテンツが紛れ込んでいる場合があります。
たとえ悪意がなくても、そうしたファイルをダウンロード、あるいはアップロードしてしまうと、意図せず法的な問題に巻き込まれるリスクが考えられます。
前述の通り、VPNは利用者のIPアドレスを隠す機能を持っています。
これは、万が一、意図せず不適切なファイルを共有してしまった場合の自己防衛策として機能します。
もちろん、VPNの利用は違法行為を推奨するものではありませんが、プライバシーを保護し、潜在的なリスクから身を守るための有効な手段と言えます。
Torrentで利用するVPNを選ぶポイント
Torrentで利用するためのVPNを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。
これらの条件を満たすサービスを選ぶことが、安全で快適なファイル共有の鍵となります。
- Torrentに対応している
- キルスイッチ機能がある
- ノーログポリシーが明記されている
Torrentに対応している
すべてのVPNサービスがTorrent、すなわちP2Pファイル共有を許可しているわけではありません。
一部のプロバイダーは、利用規約でP2P通信を明確に禁止している場合があります。
規約に違反して利用すると、アカウントを停止される可能性もあるため注意が必要です。
VPNを選ぶ際には、公式サイトや利用規約でP2P通信が許可されているか、あるいはTorrent利用に最適化された専用サーバーを提供しているかを確認することが大切です。
P2Pを公式にサポートしているVPNであれば、安心して利用できます。
キルスイッチ機能がある
キルスイッチは、VPNを選ぶ上で非常に重要なセキュリティ機能の一つです。
これは、何らかの理由でVPNサーバーとの接続が突然切断された際に、自動的にインターネット接続全体を遮断する仕組みです。
もしキルスイッチ機能がなければ、VPN接続が途切れた瞬間に、あなたのデバイスは保護されていない通常の回線で通信を再開してしまいます。
その結果、ごくわずかな時間であっても、あなたの本当のIPアドレスが外部に漏洩する危険性があります。
Torrentを長時間利用する際には特に、この機能の有無が安全性を大きく左右します。
もっと詳しく:キルスイッチとは?キルスイッチの使い方
ノーログポリシーが明記されている
ノーログポリシーとは、VPNプロバイダーがユーザーのオンライン活動に関するログ(接続日時、IPアドレス、閲覧履歴など)を一切保存しないという方針のことです。
プライバシー保護を最優先に考えるなら、このポリシーを厳格に運用しているVPNを選ぶことが不可欠です。
もしプロバイダーが利用者のログを保持している場合、政府機関や法執行機関からの要請に応じて、その情報が第三者に開示される可能性があります。
これではVPNを使っている意味が薄れてしまいます。
信頼できるVPNサービスは、公式サイトのプライバシーポリシーでノーログ方針を明確にうたっており、中には第三者機関による監査を受けてその透明性を証明しているところもあります。
もっと詳しく:ノーログVPNとは?おすすめのノーログVPNは?
Torrentで使うのにおすすめVPN
ここでは、Torrentの利用に適した、信頼性の高いVPNサービスを5つ紹介します。
ExpressVPN:高速通信でアプリの操作性に優れた世界最大手のVPN

| 本社 | 英領バージン諸島 |
|---|---|
| 公式サイト | https://www.expressvpn.com/ |
| 料金 | 1ヶ月プラン:1,539円/月 1年プラン:659円/月 2年プラン:494円/月 ※アドバンスプランの場合 ※当サイト経由の登録で2年プランが+4ヶ月無料に |
| 無料お試し・返金保証期間 | 30日間 |
| サーバー台数 | 3,000台 |
| サーバー設置国 | 105カ国 |
| 日本語対応 | アプリやサポートは日本語、規約は英語 |
| 同時接続台数 | 12台 |
ExpressVPNは世界最大手の老舗で、有料登録者数が全世界で400万人を超えるVPNプロバイダです。
通信速度の速さや安定性に優れたVPNで、当サイトの検証でも常にトップクラスの通信速度を誇っています。
またアプリの起動から接続まで30秒~60秒ほどかかるVPNが一般的な中、ExpressVPNはわずか10秒ほどで起動から接続までを完了できるので、毎日の利用でもストレスがありません。
サーバー設置国、サーバー数も世界トップクラスなので、さまざまな用途で活用可能です。
中国の通信規制にも柔軟に対応していて、中国から接続する際にも安定感のあるVPNとして定評があります。
- 通信速度と安定性が優れている
- アプリの動作が早くて使いやすい
- ノーログポリシーを採用している
- サーバー設置国のバリエーションが豊か
- ビットコインでの支払いに対応している
- 中国からでも利用できる
- 価格が他のサービスに比べるとやや高い
- 速度と安定性を重視したい人
- 口コミや実績を重視してVPNを選びたい人
\4ヶ月無料プレゼント+30日間返金保証/

NordVPN:価格・使い勝手のバランスがとれた大手VPN

| 本社 | パナマ |
|---|---|
| 公式サイト | https://nordvpn.com/ |
| 価格 | 1ヶ月プラン:1,429円/月 1年プラン:549円/月 2年プラン:373円/月 |
| 無料お試し・返金保証期間 | 30日間 |
| サーバー台数 | 7,000台 |
| サーバー設置国 | 118カ国 |
| 日本語対応 | アプリやサポートは日本語、規約は英語 |
| 同時接続台数 | 10台 |
NordVPNは、新規利用者が世界NO.1の大手VPNです。
価格と使い勝手のバランスに優れていて、通信速度の点でも十分に満足できるレベルのVPNです。
- 新規利用人数がNO.1の世界最大手
- 使えるサーバー数が多い
- 価格が安い
- ノーログポリシーを採用している
- 専用アプリが使いやすい
- 暗号通貨での支払いに対応している
- 短期間の利用だと割高になる
- 中国からの利用だと不安定になる
- 長期プランで価格を少しでもお得にしたい人
- 新規の利用実績を重視したい人
\30日間返金保証あり/

Surfshark:急成長している新興VPN

| 本社 | オランダ |
|---|---|
| 公式サイト | https://surfshark.com/ |
| 価格 | 1ヶ月プラン:1,700円/月 1年プラン:351円/月 2年プラン:241円/月 |
| 無料お試し・返金保証期間 | 30日間 |
| サーバー台数 | 3,200台 |
| サーバー設置国 | 100カ国 |
| 日本語対応 | アプリやサポートなど日本語に対応 |
| 同時接続台数 | 無制限 |
SurfsharkVPNは、大手に比べて利用実績は劣るものの、価格、サービス、接続速度の面で世界的に評価が上昇しているVPNです。
同時接続台数は無制限なので、複数人での1アカウントを利用する場合にも向いています。
- 価格が安い(NordVPN・ExpressVPNよりも安い)
- 接続台数の制限がない(家族での利用に適している)
- 使えるサーバー数が多い
- 通信速度が大手と比べても遜色ない
- ノーログポリシーを採用している
- 暗号通貨での支払いに対応している
- 地域制限への対応が不十分なときがある
- 知名度・サービス実績が少ない
- VPNを安価に利用したい人
- 接続台数を気にせずに利用したい人
\30日間返金保証あり/

MillenVPN:日本企業が運営する安心感が強みのVPN

| 本社 | 日本 |
|---|---|
| 公式サイト | https://millenvpn.jp/ |
| 価格 | 1ヶ月プラン:1,496円/月 1年プラン:594円/月 2年プラン:396円/月 |
| 無料お試し・返金保証期間 | 30日間 |
| サーバー台数 | 2,000台以上 |
| サーバー設置国 | 50カ国 |
| 日本語対応 | すべて日本語で対応 |
| 同時接続台数 | 無制限 |
MillenVPNは、日本の企業が提供している純日本製のVPNプロバイダです。
日本企業が運営するVPNは多数ありますが、サーバー設置国、サーバー数ともに日本のVPNの中ではトップクラスです。
契約・規約、操作マニュアルやサポートなど、すべて日本語での対応となっている日本人にとっても安心できます。
VPNに対するブロックが厳しいサービスでも、MillenVPN Nativeを使うことでブロック解除できるケースが多数あります。
さらに中国ではMillenVPN Native OpenConnectを利用することで、安定的なVPN接続を実現可能です。
- 日本製の主要VPNサービスの中でも安価に使える
- サーバー数が多い
- 日本語対応が充実している
- ノーログポリシーを採用している
- MillenVPN Nativeが優秀
- 中国からもアクセス可能
- サーバー数が海外大手VPNに比べて劣る
- 通信速度が海外大手VPNに比べてやや遅い
- 日本製のVPNサービスにしたい人
- 日本製の中でも価格を重視したい人
- 日本製の中でもサーバー設置国、設置数の多さを重視したい人
\30日間返金保証あり/

CyberGhost:ストリーミングに強いVPN

| 本社 | ルーマニア |
|---|---|
| 公式サイト | https://www.cyberghostvpn.com/ |
| 価格 | 1ヶ月プラン:1,429円/月 6ヶ月プラン:769円/月 2年プラン:241円/月 |
| 無料お試し・返金保証期間 | 45日間(1ヶ月プランは14日間) |
| サーバー台数 | 10,000台 |
| サーバー設置国 | 100カ国 |
| 日本語対応 | アプリなどは日本語、サポートは英語 |
| 同時接続台数 | 7台 |
大手にも引けを取らない価格とサービスを持つVPNサービスです。
2年3ヶ月プランにすると月額を大幅に安くできるので、VPNを安く契約したい人に向いています。
CyberGhostVPNは、地域ブロックに強いVPNとして評判ですが、Netflixの地域ブロックに対応していると公式に明言しているVPNです。
- 価格が安い(2年プランは特にお得)
- 使えるサーバー数が多い
- Netflix等のストリーミング専用サーバーがある
- ノーログポリシーを採用している
- 中国から利用できない
- 通信速度が最大手2社よりは劣る
- 日本語対応が充実していない
- 月額を少しでも安くしたい人
- 国外のNetflixを楽しみたい人
\45日間返金保証あり/

TorrentでVPNを使う方法
TorrentでVPNを利用する手順は、決して難しいものではありません。基本的な流れは以下の通りです。
VPNサービスをダウンロードする
まず、利用したいVPNサービスを選び、公式サイトで契約プランを申し込みます。
ここでは、ExpressVPNを例にしていきます。

次に、お使いのデバイス(PCやスマートフォン)に対応した専用のアプリケーションをダウンロードし、インストールしてください。
VPNアプリにログインして、VPNサーバーに接続する
インストールが完了したら、アプリを起動して契約時に設定したアカウント情報でログインします。
ログイン後、アプリの画面から接続したいサーバーを選択します。

Torrentを利用する際は、P2P通信が許可されている国や、物理的に距離が近いサーバーを選ぶと通信速度が安定しやすいです。
サーバーを選択して接続ボタンを押すと、VPN接続が確立されます。
Torrentのソフトを起動しファイルを共有する
この状態で、お使いのTorrentクライアントソフトを起動し、ファイルを共有すれば、通信はVPNによって保護された状態になります。
より安全性を高めるために、VPNアプリの設定でキルスイッチ機能が有効になっていることを事前に確認しておくことをお勧めします。
FAQ:よくある質問
無料のVPNをTorrentで使ってもいいですか?
無料VPNの利用は推奨できません。
無料サービスは運営コストを賄うため、利用者の通信ログを収集して第三者に販売したり、広告を表示したりすることがあります。
また、セキュリティが脆弱であったり、通信速度が極端に遅かったり、P2P通信自体を許可していなかったりする場合が多く、安全かつ快適なTorrent利用には不向きです。
プライバシーとセキュリティを確保するためには、信頼できる有料VPNサービスの利用が望ましいです。
もっと詳しく:無料VPNの危険性は?有料VPNとの比較
日本でVPNを使ってTorrentを利用するのは違法ですか?
日本において、VPNを使用すること自体は合法です。
プライバシー保護やセキュリティ強化のためにVPNを利用することは、法律で何ら禁止されていません。
ただし、Torrentを利用して著作権で保護されている映画や音楽、ソフトウェアなどを権利者の許可なくダウンロードまたはアップロードする行為は、VPNの使用有無にかかわらず著作権法違反となります。
合法的に利用できるファイルのみを扱うようにしてください。
VPNを使うとTorrentのダウンロード速度は遅くなりますか?
VPNを経由すると通信が暗号化されるため、理論上はわずかに速度が低下する可能性があります。
しかし、質の高いVPNサービスは高速なサーバーを提供しているため、体感できるほどの速度低下はほとんどありません。
逆に、前述の通り、ISPがTorrent通信に対して帯域制限を行っている場合、VPNを使って通信内容を隠すことでその制限を回避でき、結果的にダウンロード速度が向上するケースもあります。
まとめ
Torrentを安全に利用するためにVPNがいかに有効であるか、そして最適なVPNの選び方やおすすめのサービスについて解説しました。
Torrentの利用には、IPアドレスの公開や意図しない法的問題といったリスクが伴います。VPNはこれらのリスクを軽減し、プライバシーを保護するための強力なツールです。
VPNを選ぶ際には、以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。
- Torrent(P2P)の利用が公式に許可されているか
- 万が一の接続断時に情報を守るキルスイッチ機能があるか
- プライバシーを守るための厳格なノーログポリシーが明記されているか
