IBM HTTP Server 環境下でのCSRファイル作成方法を以下に説明します。
大まかな手順は、以下のとおりです。
キーデータベースは、IBM HTTP Server において、秘密鍵やサーバ証明書を管理するデータベースです。
一つのキーデータベースに複数のキーペアを生成することや、1台のサーバに複数のキーデータベースを作成することも可能です。
以下、キーデータベースの作成手順になります。
UNIX の場合、コマンドラインで“IKEYMAN”と入力します。
Windowsの場合、【IBM HTTP Server】内の【キーマネージャーユーティリティ】を起動します。
【キーデータベース】メニューから【新規】を選択します。
【キーデータベースタイプ】は【CMSキー・データベース・ファイル】を選択し、【ファイル名】にキーデータベースの名前、【位置】にキーデータベースを開くディレクトリを指定し、【OK】をクリックします。
注:既存のキーデータベースに上書きしないでください。
生成されているキーデータベース内のサーバ証明書や秘密鍵が失われる恐れがあります。
キーデータベースを保護するために、パスワードを設定します。
【パスワード】と【確認パスワード】を入力し、【OK】をクリックします。
注:このパスワードを忘れるとキーデータベースが使用できなくなる可能性があります。
また、不正にアクセスされないよう、厳重に管理してください。
新規に作成した(もしくは既存の)キーデータベースでCSRファイルを作成します。
【キーデータベース】メニューから【開く】を選択し、CSRファイルを生成するキーデータベースを選択します。
以下を参照いただきながら、必要情報を入力してください。
項目名 | 意味と入力できる値 | 入力例 |
---|---|---|
キーラベル | キーデータベース内で使用されるラベルです。 ホスト名と日付など組み合わせて入力するとわかりやすいです。 |
secure080101 |
キーサイズ | 秘密鍵の鍵長を選択します。2048bit をご選択下さい。 | 2048 |
共通名 | サーバ証明書を割り当てるコモンネームを入力します。 | secure.xtrust.jp |
組織 | 申請組織の名称を入力します。 ?(クエスチョン)!(エクスクラメーション)”(ダブルクォーテーション)等の記号は使用できません。 ※以下のルールに準拠した組織名をお願いたします。 (1) 登記上の組織名 (2) 有価証券報告書や定款に記載のある英文表記 (3) TDBに記載されている表記(日本語または英語) (4) WHOIS登録情報 (5) 英文組織名として該当サイトのWebに掲載があり、登記された組織名を翻訳したものと社会通念上判断されるもの 以上のいずれにも該当しない場合に限り、ローマ字表記(ヘボン式)での申請を受理します。 ※組織名に略称の記載をご希望の場合は、Web会社概要等にご掲載ください。ロゴマークなどに記載されている略称は認められませんので、ご注意ください。 ※組織名にアポストロフィー( ’)やハイフン(-)を含む場合は、その旨正しく表記してください。 |
xtrust, Inc. |
組織単位 | 申請組織の部署名等を入力します。 ※申請組織以外の特定の社名や商品名を記載しないでください。 例)Hosted by xtrust はNGです。 ※支店や支社等で申請する場合、支店登記されている支店名や支社名を記載してください。支店名や支社名を記載してください。 例)Osaka-Branch |
Joho System |
地域名 | 申請組織の本店所在地の市区町村を入力します。 ※郡部を含む住所表記(例:北海道中川郡池田町)の場合、Ikeda-cho または Nakagawa-gun Ikeda-cho 区部を含む市(例:大阪府大阪市北区)の場合、Osaka または Osaka Kita-ku とご入力ください。 ※支店や支社等で申請する場合、支店登記されている支店所在地の市区町村を入力します。 ※Enterprise EV SSL をお申込みされる場合、実質住所(実際に営業されている住所)の市区町村を入力します。 |
Chiyoda-ku |
都道府県 | 申請の本店所在地の都道府県を入力します。 ※支店や支社等で申請する場合、支店登記されている支店所在地の都道府県を入力します。 ※Enterprise EV SSL をお申込みされる場合、実質住所(実際に営業されている住所)の都道府県を入力します。 |
Tokyo |
国 | 国名を示す英字2文字を入力します。 国名に対応した入力文字は、規約で決まっております。 日本の場合JPになります。 |
JP |
使用できる文字は以下の通りです。
※Webサーバにより使用制限がある場合もありますので、ご利用のWebサーバドキュメント等をご参照ください。
文字種 | 使用できる範囲 |
---|---|
半角英字、 半角数字 |
大文字 A~Z 小文字 a~z 0~9 |
半角記号 | スペース '(アポストロフィ) -(ハイフン) ,(カンマ) =(イコール) /(スラッシュ) ()(括弧) .(ピリオド) :(コロン) |
【認証要求を保管するファイルの名前を入力】に、CSRファイルを保存するパスとファイル名を入力するか、【参照】をクリックして保存先を指定します。
完成したCSRファイルをテキストエディタで開き、クロストラストのSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)Webお申込画面の「CSR貼付け」にコピー&ペーストしてください。
以下に、CSRファイルを開いた例を示します。
—–BEGIN CERTIFICATE REQUEST—–
MIIByTCCATICAQAwgYgxCzAJBgNVBAYTAkpQMQ4wDAYDVQQIEwVUb2t5bzETMBEG
A1UEBxMKQ2hpeW9kYS1rdTEaMBgGA1UEChMRQ29tb2RvIEphcGFuIEluYy4xFzAV
:
:
RFi8OQRtKDSGL9mqC4FLk/cAxcNs4X+yzUNp9jn9IldCGEtTg4aRIBFKpWTobwh6
m0jpoMYpQ8DNwO0vpjAGruzQ/ARdw/xaLmQyqaU=
—–END CERTIFICATE REQUEST—–
注: —–BEGIN CERTIFICATE REQUEST—– から
—–END CERTIFICATE REQUEST—– までをハイフンを含めてWebお申込画面に貼り付けてください。
1文字でも欠けますと、CSRファイルフォーマットエラーとなり、サーバ証明書のお申込を受付できません。
CSRファイルを作成したキーデータベースを絶対に削除しないでください。
秘密鍵が失われ、再度CSRファイル作成からやり直していただくことになります。
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