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Microsoft IIS6.0 CSRファイル内容変更時 サーバ証明書インストール方法

※以下のソフトウェアは提供元の開発・サポートが終了しており、本手順書の更新も終了しております。また、既知の深刻な脆弱性や問題点についてパッチが提供されていない可能性があります。クロストラストは最新のバージョンが入手可能なソフトウェアのご利用を強く推奨します。

1. はじめに

Microsoft IIS Ver.6.0 環境下でCSRファイル内容を変更した場合の、SSLサーバ証明書インストール(更新ならびに乗り換え)手順を以下に説明します。
大まかな手順は、以下のとおりです。

  1. 証明書のダウンロードとインストール準備
  2. ウイザードによるインストール
  3. 中間CA証明書・ルート証明書のダウンロードとインストール
  4. 現在のサーバ証明書の置き換え
  5. Webサイトの削除
  6. IISサービスの再起動

※注意
サーバ証明書の更新時に、IIS6サーバ証明書ウィザードの【現在の証明書を更新する】の機能を使用しますと、CSRファイルの内容を変更することができないため、本資料では、実際にサーバ証明書を更新したいWebサイトに対してサーバ証明書の更新作業を行うのではなく、新たにWebサイトを作成し、新しいWebサイトに対して作業を行う方法を案内しています。
ここで作成したWebサイトはサーバ証明書更新後に削除します。

2. 証明書のダウンロードとインストール準備

管理アカウントからお客様のサーバ証明書・中間CA証明書・ルート証明書をダウンロードします。

2.1 お客様のサーバ証明書のダウンロードと保存

管理アカウントからお客様のサーバ証明書をダウンロードし、名前をつけて保存します。
※ダウンロード方法は、こちらをご参照ください。
仮にファイル名はssl_example.crtとし、c:\ に保管しておきます。以後も同様としますが、環境に合わせて読み替えてください。

2.2 中間CA証明書・ルート証明書のダウンロードと保存

SSLサーバ証明書を使用するには、中間CA証明書・ルート証明書が必要になります。
管理アカウントから中間CA証明書・ルート証明書をダウンロードします。
インストールすべき中間CA証明書・ルート証明書は以下の通りです。

購入証明書 種別 中間CA証明書 ルート証明書
Enterprise SSL(SHA-256) CrossTrustOVCA3.crt SecurityCommunicationRootCA2.crt
Crypto SSL(SHA-256) CrossTrustDVCA3.crt
Enterprise SSL(SHA-1) CrossTrustOVCA1.crt SecurityCommunicationRootCA1.crt
Crypto SSL(SHA-1) CrossTrustDVCA1.crt
Enterprise SSL UTNAddTrustServerCA.crt AddTrustExternalCARoot.crt
Enterprise EV SSL ※2010/05/26以前発行分
EVSGC.p7b
AddTrustExternalCARoot.crt
※2010/05/27以降発行分
COMODO_EV_SSL.p7b

◆◆Enterprise SSL for mobileご利用のお客様 ご注意ください◆◆
※有効期間の開始日が2010年7月11日以前と以降で中間CA証明書が切り替わっております。有効期間の開始日により必要な中間CA証明書が異なりますのでご注意ください。

3. ウイザードによるインストール

お客様のサーバ証明書をインストールします。

3.1 サーバ証明書ウイザードの起動

  1. 【スタート】→【すべてのプログラム】→【管理ツール】(または、【スタート】→【管理ツール】)→【インターネットサービスマネージャ】を選択します。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、サービスマネージャ起動
  2. サーバ証明書をインストールするWebサイト(CSR生成時に作成したWebサイト)を選択し、【プロパティ】を選択します。以下の画面が開きます。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、Webサイトプロパティ
  3. 【ディレクトリセキュリティ】→【サーバ証明書】の順にアクセスします。以下の画面が開きます。【次へ】をクリックします。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、サーバ証明書選択
  4. 以下の画面が開きます。【次へ】をクリックします。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、証明書ウィザード起動
  5. 【保留中の要求を処理し、証明書をインストールする】を選択し、【次へ】をクリックします。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、保留中の要求処理
  6. 以下の画面が開きますので、【参照】などを用いお客様のサーバ証明書ファイルをフルパスで指定します。指定または、入力しましたら【次へ】をクリックします。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、証明書ファイル指定
    ※「保留中の証明書の要求が見つかりません。」という警告が出た場合、次の原因が考えられます。

    ・IIS6.0の仮想サイトで作成されたCSRではなく、別のサイトで作成したCSRに対応する証明書を指定した場合。

    ・クロストラストから発行された証明書とは別の証明書(例:中間証明書)や他社の証明書を指定した場合。

    ・今回クロストラストから発行された証明書ではなく、以前クロストラストから発行された証明書を指定した場合。

    ・拡張子.crtのファイルではなく.cerのファイルを選択した場合。
  7. 以下の画面が開きますので、【このWebサイトが使用するTCPポート】に使用するポート番号を入力します。通常は 443 のままでかまいません。【次へ】をクリックします。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、ポート番号入力
  8. ここまでの設定の確認が求められますので、確認後【次へ】をクリックします。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、設定確認
  9. 以下の画面が開き、【完了】をクリックすると、サーバ証明書のインストールは完了します。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、証明書インストール完了

4. 中間CA証明書・ルート証明書のインストール

クロストラストの発行するサーバ証明書を多くのブラウザで信頼を得るために、Web サーバに中間CA証明書および、ルート証明書をインストールします。
2 で管理アカウントよりダウンロードした中間CA証明書・ルート証明書をインストールしてください。
インストール方法は、「中間CA証明書・ルート証明書のインストール方法」を参照のうえ、インストールしてください。

5. 現在のサーバ証明書の置き換え

実際にサーバ証明書を更新するWebサイトに対して、インストールしたサーバ証明書を置き換えます。

  1. 【スタート】→【すべてのプログラム】→【管理ツール】(または、【スタート】→【管理ツール】)→【インターネットサービスマネージャ】を選択します。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、サービスマネージャ起動
  2. サーバ証明書を置き換えるWebサイトの 【プロパティ】を選択します。以下の画面が開きます。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、Webサイトプロパティ選択
  3. 【ディレクトリセキュリティ】→【サーバ証明書】の順にアクセスします。以下の画面が開きます。【次へ】をクリックします。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、ウィザード起動
  4. 以下の画面が開きますので、【現在の証明書を置き換える】を選択し、【次へ】を選択します。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、証明書を置き換える
    ※実際にサーバ証明書を使用するWEBサイトで一度CSRを作成し、何らかの理由で仮想サイトを含む他のサイトでCSRを再作成した場合は、置き換えの項目が無く「証明書が保留中です」という内容が表示されることがあります。この場合は削除し、再度、「5.現在のサーバ証明書の置き換え」から証明書の置き換え作業を行ってください。
  5. 以下の画面が開き、3でインストールしたサーバ証明書が【使用可能な証明書】の一覧で表示されますので、それを選択し、【次へ】を選択します。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、使用可能な証明書の一覧より選択
  6. 置き換える証明書の内容が表示されますので、確認後【次へ】をクリックします。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、内容確認
  7. 以下の画面が開き、【完了】をクリックすると、サーバ証明書の置き換えは完了します。
    SSLサーバ証明書のクロストラスト。IIS6.0 CSR変更時のSSLサーバ証明書(EV SSL証明書)インストール方法、証明書置き換え完了

6. Webサイトの削除

3のサーバ証明書インストールで作業を行ったWebサイトは、サーバ証明書を置き換えた後、SSLサーバを利用する上で必要なくなりますので削除することが可能です。
Webサイトを削除しても秘密鍵とSSLサーバ証明書は削除されません。

7. IISサービスの再起動と動作確認、証明書と秘密鍵のバックアップ

サーバ証明書のインストール後、サイトにアクセスし、サーバ証明書が反映されているか動作確認を行います。
動作確認して問題なければ、秘密鍵とサーバ証明書をバックアップします。
サーバ証明書が反映されていない場合、以下の手順でIISサービスを再起動し、再度動作確認を行ってください。

7.1 IISサービスの再起動と動作確認

  1. 【スタート】→【すべてのプログラム】→【管理ツール】(または、【スタート】→【管理ツール】)→【サービス】の順にアクセスします。
  2. 【IIS Admin Service】を選択し、【停止】をクリックします。
  3. 【IIS Admin Service】を選択し、【開始】をクリックします。
  4. 動作確認のために、他のPCから、サーバ証明書をインストールしたWebサイトにアクセスし、ブラウザに鍵マークが表示されていることを確認します。

7.2 証明書と秘密鍵のバックアップ

万一のサーバトラブルによる再設定や、ハード更新時の再インストールに備えて、サーバ証明書と秘密鍵をバックアップしておきます。
サーバ証明書と秘密鍵のバックアップについては、Microsoft IIS6.0 SSLサーバ証明書&秘密鍵 エクスポート手順書 をご覧ください。

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